今回は、小物成型場からレポートです!
「小物」と呼んでいますが実際のところ、機械ロクロや鋳込み作業以外の成型工程ほぼ全てがここで行われています。
(「鋳込み」についてはまた今度。)
この日話を伺ったフジオカさんは、お得意先の問屋さんへお出しする「見本」作り真っ最中。
ここでいくつもいくつも作った中から、問屋さんの目で選ばれた一部が商品として世に出ます。
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板状に伸ばした土(タタラ)を切り出し……
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くるり、柔らかく曲げて…(美味しそうだな…)
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縁や合わせを整えて……
「見本」というと厳しそうです。どんなことを狙って作っていますか?
「難しいこと考えてもあかんよ」
新しい物を作る上でも、明山窯の作風や特徴が下敷きになっているから、こねくり回さず形にしてゆけばよい。ようです。
手で考える、ということでしょうか。
明山窯の特徴と言えることのひとつに、「自然さ」があるとモリは感じています。
土と手とさまざまな道具が自然と作る形や模様、濃淡、質感、それらをそのまま活かす。無理をしない。
だからかモリは、肩の力がふっと抜けるような和らぎを感じます。
見本作りもまたそうなのだな、と感じた一幕でした。
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談笑風景。手を拭くタイミングがぴったり。
以上、小物成型場からレポートでした!
レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!