産地「信楽」
信楽町の自然
近畿のほぼ中央、滋賀県の最南端に位置する、標高300メートル前後の高原の町です。周囲を山に囲まれ町の面積の約8割を森林が占めます。気候は夏は涼しく冬は非常に寒いですが、大変自然豊かで小旅行には最適です。
1200年の伝統を持つ銘茶・朝宮茶の緑豊かな茶畑が広がる美しい景色。春には樹齢400年を超えるエドヒガンザクラが咲き誇り、秋には冷え込みと共に鮮やかさを増す見事な紅葉が山と里を染め上げます。
信楽町の歴史・文化
ここ信楽町では遥か昔天平14年(742年)に聖武天皇が築いた「紫香楽宮」という都がありました。わずか数年で遷都されたため、幻の宮と呼ばれています。現在でも、幻の宮を解明するための発掘が続けられています。
信楽町でさかんな信楽焼は鎌倉時代以前より継続している古い窯の中で後生大きな産地となった代表的な六窯の一つです。土味を生かした素朴な風合いが年月を超えて多くの人々に愛されてきました。信楽では、街中いたるところに狸の置物が溢れています。信楽焼の狸の置物が有名になったのは、昭和天皇が幼少時代に信楽焼の狸をコレクションしていたというエピソードがあったからだそうです。
窯元散策路
信楽町長野地区、信楽焼を製造している窯元が多く点在している坂路です。伝統が残る町並みに、登り窯や無造作に積み上げられた古い火鉢…。「陶生町」「焼屋町」などの町名が信楽ならではの風情をかもし出しています。かつて、煙が立ちのぼり、信楽の風物詩であった登り窯は、現在でもいくつかの窯は実際に使用されています。