明山窯ブログ

2014.10.21
工場レポート【ロクロ成型場】

今回は、工場にいくつもあるロクロの中でも、工場の中心にひとつ据えられたロクロからレポートです。

 

 

ここでは大抵の場合、傘立成型の作業が行われます。

(数年前までは会長の定位置だった印象です)

昨年からは石野リュウさん、さらに今年からは石野ケイタさんが、ここで作業をするようになりました。

今回は傘立の底、最後の仕上げ作業をしています。

 

板で挟んで上下をひっくり返す。

板で挟んで上下をひっくり返す。

「この時が、重い」と一言。

 

底の面取り

底の面取り

 

整えられた傘立の底。

整えられた傘立の底。

置いてしまえば気にも留まらないような部分ですが、手を抜きません。

 

エレベータで2F乾燥室へ。

エレベータで2F乾燥室へ。

 

運ばれた先は、前回の煙突周辺ではなく、 手前の広い場所。

運ばれた先は、前回の煙突周辺ではなく、
手前の広い場所。

「煙突の方に持っていくのは明日。今日はここでゆっくり。」

四方上部に板を立てました。これは?

「風が一方向から当たらないように。偏ると、そちらに歪んだりする」

 

傘立は日ごとに工程が移っていくそうです。

一日目は、円筒を作って底をつける。

二日目は、窓をつける等の細工。

三日目に今回の底仕上げをし、ゆっくり乾燥させ、

四日目から煙突周辺でしっかり乾燥。

八日目ほどでクスリ掛けし、

窯詰め、早くても一日中窯焚き。

十日以上かかります。

 

 

毎日玄関で皆さんを見送り、出迎える傘立。

家族の一員として可愛がっていただきたいなぁ、と

今一度感じました。

 

以上、ロクロ成型からレポートでした!

レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!