今回は、工場にいくつもあるロクロの中でも、工場の中心にひとつ据えられたロクロからレポートです。
ここでは大抵の場合、傘立成型の作業が行われます。
(数年前までは会長の定位置だった印象です)
昨年からは石野リュウさん、さらに今年からは石野ケイタさんが、ここで作業をするようになりました。
今回は傘立の底、最後の仕上げ作業をしています。
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板で挟んで上下をひっくり返す。
「この時が、重い」と一言。
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底の面取り
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整えられた傘立の底。
置いてしまえば気にも留まらないような部分ですが、手を抜きません。
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エレベータで2F乾燥室へ。
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運ばれた先は、前回の煙突周辺ではなく、
手前の広い場所。
「煙突の方に持っていくのは明日。今日はここでゆっくり。」
四方上部に板を立てました。これは?
「風が一方向から当たらないように。偏ると、そちらに歪んだりする」
傘立は日ごとに工程が移っていくそうです。
一日目は、円筒を作って底をつける。
二日目は、窓をつける等の細工。
三日目に今回の底仕上げをし、ゆっくり乾燥させ、
四日目から煙突周辺でしっかり乾燥。
八日目ほどでクスリ掛けし、
窯詰め、早くても一日中窯焚き。
十日以上かかります。
毎日玄関で皆さんを見送り、出迎える傘立。
家族の一員として可愛がっていただきたいなぁ、と
今一度感じました。
以上、ロクロ成型からレポートでした!
レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!