今回は、クスリ掛けブースから、内グスリの様子をレポートします!
内グスリは、以前ご紹介した「クスリ掛け(2014年9月22日)」の隣りで行われています。
花瓶や焼酎サーバなど、液体を入れるものには必ず施しています。
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まずは懐中電灯片手に内側を検品。
切れやゴミがないか調べます。
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表面の塵を吹き払い。
このとき、傷などがないか検品も同時に行っています。
「(次に外へクスリ掛けする)リュウ君が一発で掛けられるようにね」
工程のバトンタッチをスムーズにする、配慮の一端をみました。
釉薬担当のアオキさん、内グスリで大事なことは?
「ある程度の厚み。薄いと水漏れするし、厚過ぎると縮れる」
縮れる、というのは、土と釉薬とでは焼いたときの収縮率が異なるために起こる現象。内側の、わざわざ見ないようなところですが、そのものの質に大きく関わる工程なのです。
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内側に掛ける様子。
外にはみ出さないように。
ところで明山窯では、内グスリにもひとつ面白い話があります。
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スタンバイ中の内グスリ。赤っぽい色をしていますが……
実はこちら、ブースに積もった釉薬を再利用しているのです!
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(右は内グスリブース)
左のブース内壁に積もった釉薬を削って回収、町内の窯業試験場にて再度 液体にしています。
明山窯で使用しているあらゆる釉薬の混合状態なので、その時々で色が変わります。
今は、焼き上がると深い深い緑色から黒へのグラデーション。
手元にお持ちの方は、ちょっと覗いてみてくださいね。
以上、クスリ掛けからレポートでした!
レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!