今回はクスリ掛けブース前から、干支の瞳入れの様子をレポートします!
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まずは全体を撫でて角を落とします。
瞳を入れる。
人形にとって一番とも言える大事な工程です。
成形場で円を付けたところへ、大きな手が狂いなく瞳をいれます。
(筆を持ったアオキさん、ひとつしっかり深呼吸をしていたのが印象的でした。)
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3mm未満の円に瞳を入れます。
数秒のことですが、見ているこちらも息を止めていました。
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入りました。
これが焼けると、うるっとした黒い瞳になります。
いっぱい並んでいますね。
「眠くなる光景やね」
とんとんと子羊に瞳が入っていく隣に、雛人形が台車に乗ってやってきました。

雛人形も瞳待ち。
春に向けて雛人形制作も、干支と同時並行で進んでいます。
瞳をはじめ最後の彩色がなされた人形たちは、この日中に窯の中へ。
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画像右上に窯詰されます。
窯は広いのに、なんでそれだけ?
「顔はクスリをかけない土のままだから、窯(炎)の影響を受けやすい。
赤くなったり斑になったりする。気を遣うんよ」
あの場所にしか詰められない、理由があるのでした。
ただ今工場では、新年まであと少しというのに、干支の製造が追いついていない状態です。
ありがたいことでございます。
いやっ、お待たせしているので申し訳ないことでございます。
すべて手作業ゆえのこと、ご理解くださいませ!
以上、瞳入れ作業からレポートでした!
レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!