今年1回目の工場(こうば)レポートは、小物成形場から雛人形の制作風景をお伝えします!
ろくろの周囲、作業台の上には所狭しと箱・箱・箱。
それぞれ、人形をつくるパーツがスタンバイしています。

赤土の本体に着物の合わせ目を入れ、上掛けを重ねます。

お顔全体を撫でて、肌のキメを整えます。
パーツ毎に、模様を入れたり整えたり、細やかな作業が続きます。
本体に、お顔、そしてやわらかく癖をつけた髪を取り付ければ、
ああ、雛人形らしくなってきました。

ろくろを回しながら、泥化粧を施します。
この時の刷毛目も手作業ならでは。

最後に扇を付けて完了。
ここまで約20分ほど。
もちろん、顔や髪、着物といった各パーツをあらかじめ用意したうえでのこと。
大きさや裾の形違いでも変わります。
「順序良く作らんと」
とフジオカさん。
いくつもの土を使っていますよね。
「このお雛様で3種類。こっちのお内裏様は黒土もあるから4種類やね。」
注意しなければならないのは、土が変わる度に必ず手を拭くこと。
これを怠ると、土に別の土の色がついて台無しになってしまうのです。
乾燥後、お顔や着彩の工程へバトンタッチ。
お手元に届くまではまだまだかかります。
以上、小物成形場からレポートでした!
レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!