明山窯ブログ

2015.05.25
工場レポート【ロクロ成型場】

暑くなってきた工場(こうば)、今回はロクロ成形場から仕上げ作業のレポートです。

 

見本を傍らに、仕上げ作業中です。

見本を傍らに、仕上げ作業中です。

 

こちらはまんまるとしたふくろうの灯り。

機械ロクロで成形したまるい本体には、羽や目、灯りを取り付ける穴まで細工が進んでいました。

 

大きめの刷毛で泥化粧。目まで塗らないように、細やかな手元。

大きめの刷毛で泥化粧。目まで塗らないように、細やかな手元。

 

左手でロクロをまわしつつ、全体に化粧を施しています。

左手でロクロをまわしつつ、全体に化粧を施しています。

このときの刷毛目が、やさしくほっこりとした風合いになり、

世界に唯一の個性になるのですね。

 

音なく静かに棚板へ載せて、次へ。

音なく静かに棚板へ載せて、次へ。

 

今日この灯りを初めて作っている、と言うフクドメさんは入社2年の新人さん。

え、初めて?

「いろいろやらせてもらってきて、それの応用というか」「この頃は作れるものが増えてきた」

母校で陶芸を学んで入社したフクドメさんですが、仕事は初めてのことが沢山あったようです。

(作業の横から写真を撮られるのも初でしょう……お邪魔しました)

今は、このロクロ仕上げやその前の機械ロクロ成形、製管機、鋳込みなどの成形作業に入っているとのこと。

成形方法の多様さも、明山窯ならではの特徴です。

それを肌で感じてきた様子。

「いろいろできるのが楽しい。もっと上手くなりたい」

 

明山に来て驚いたのは、

「こんなにも花瓶を毎日作るんやーって。毎日毎日、沢山」

全国へ旅立つ明山窯の花器・花瓶は種類も豊富。それらすべてが手作業なのですから、連日手を動かさねばなりません。

陶芸を産業として捉えたきっかけ、とも言えるかもしれませんね。

 

 

以上、ロクロ成型場からレポートでした!

レポーターは陶芸をしたことのない素人・モリでした!