今日は雛人形作りのクライマックス、窯出しの様子をレポートです!
写真多めでお送りします!
ヒライさん曰く、前日の日曜日の夜中に火を止めたらしいとのこと。
(土日は工場の定休日ですが、それは従業員だけのこと。窯の火の番は休みなく行われるのです)
一方、周囲の花瓶を箱に詰めているのは大ベテラン・スギタさん。
いつ窯から出せるんですか?
「もうちょいまっとれ」
はいっ
しばらくして。
「だすぞ」
はいっ
2メートルほど離れたこちらまで熱が伝わって、厚着が恨めしくなってきました。
……?
かすかな音が断続的に聞こえてきます。
ピンピン…リン…というような、澄んだ、硬質な音です。これは?
「ガラス釉が冷やされて収縮しよるんや」
こんなに熱いうちに出してしまうのですものね。
「(熱エネルギーは)もったいないけどな」「上(の乾燥室)にまだ…」
お客さんに届けるにはそうも言っていられませんね…。
それにしても熱い!
スギタさんヒライさんは軍手一枚で品をどんどん移していきます。
ヒライさん「熱いよ」
スギタさん「200度でも、熱い200度と…」
熱くない200度がある?!え??
ヒライさん「今日のはゆっくり冷ましてるから(熱くない)」前日から徐々にということですね。
スギタさん「急速に冷ますと(熱い)」
デジタル表示される温度だけが、窯の温度ではない。その一端を見ました。
さてさて、雛人形の焼き上がりはいかがでしょうか。
この煉瓦で囲まれた中に雛人形が並んでいるとのこと。
うずうずするモリを見かねて、二人がさささと煉瓦を避けてくれました。
煉瓦で囲うのは、炎が直接当たらないようにするため。
今年から取り入れた工夫のひとつです。
こうすることで、お顔の白土がより品のある白色に焼き上がるのです。
お客様もお待ちかねのお雛様。このあとは、畳をはじめとする多様な小物と一緒に丁寧に梱包、全国へお届けします。
窯場からレポートでした。
レポーターはモリでした!
この日窯出しされた雛人形はこちら。
明山窯の雛人形特集ページはこちら。
雛人形制作の工場レポート 過去の記事も併せてご覧くださいませ。